歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」後半巻き返した!
2008年 02月 24日
歌野さんの本を読むのは初めてです。
最初のページで、いきなりエッチが今まさに終わったところの描写だったので、
隣に座っている女子高生にバレないように、まるで、北尾トロの本を読んでいる時のように、
コソコソと読み始めました(笑)
「何でもやってやろう屋」を自称する主人公がカワイイ後輩の為に、
ある健康食品を売る会社の、黒い裏側を暴こうと探偵みたいな仕事をします。
ま、当然(?)人が死んじゃったり、主人公の生い立ちというか今までの経験とかも、
織り交ぜて、話が膨らんでいきます。
主人公は、なんと言うかいかにも「男」!って感じのキャラで、
どーも、どーにもこーにも感情移入できなくて、
言ってる事も、なんかプライドが高そうな感じがして、
前半部分はなかなか読み進められなかったです。
※わたしはいっつも主人公に感情移入するタイプです。
そんな中、ブックカバーをつけずに会社で読んでたら、
「どんな、メルヘンチックな本読んでんねん」と突っ込まれ、
全く違いますし、内容は「男」「男」「男」してまっせーとは思いましたが、
この題名をピンク地に書かれたら、確かにメルヘンチック☆コイバナ。
内容は残すところ100ページになった時、
自分が持っていた先入観で出来ていた知識が、ズタボロに崩れて行く。
殺人事件は大半が後半部分に謎解きなどしてくれて、
ほーほー、そういう意味で殺しちゃったのね、とか、
そうやってアリバイ作ったかー、と感心しますが、
その謎解きの前に、自分の脳みそにある情報が違っていて、頭が「?」になった。
何度もキーとなるページを読み直す。
あー、なるほど!すごい。この人、言葉の魔術師やわ(笑)
全く持って騙された。
そこからは、グイグイとラストまで読み切る。
正直、話の内容はすっごいおもしろい訳でもなく(普通におもしろい)、
話の進め方も多少強引とは思えるけど、
この騙された方には、かなり焦りました(笑)
ドラマや映画などでは使えない、本ならではのトリック。
最初はしんどいかもしれませんが、最後まで読んでみると、
なかなか新鮮な騙しでおもしろいですよ☆
っていうか、騙されたのわたしだけ!?ちょっと不安になってきた。
この本の感想で、わたしズレてます!?・・・。ま、いっか。
いろんな感想があってもいいもんねー(吹っ切れた)
ということで、とーまさん、他のを定期便で送ってください(^▽^)
by mellowww
| 2008-02-24 16:48
| 本について