重松清「流星ワゴン」どんどん惹き込まれる
2007年 06月 11日
いつもいろんな本を薦めてくれる子が、またもや良い作品を!
リストラされて、妻は浮気をしていて、息子は中学受験に失敗して、
「もう死んでもいいかなぁ」と思った夜に、
オデッセイに乗った親子に出会い、過去の人生の分岐点へ案内してくれる。。。
あの時こうしていたら、今こうなっているのに。。。
ってのは、わたしも何回も思ったことありますが、
主人公は過去に帰った時、何度も何度もそう思います。
そんな葛藤の中、父親が、今の自分と同じ年齢で現れます。
ずっと距離があった父親との時間を埋めるお話でもあります。。。
最後にドドーーーンッと感動する訳ではなくて、
最初から徐々に徐々に、最後にじんわり泣けてきます。
両親、特にわたしは女性なので母親との関係を、深く考えさせられました。
今のわたしと同い年の母親とは仲良くなれるのかなぁ。
すっごい仲良しになるかもしれないなぁ、なんだかんだ言って。
同い年だけど、自分よりもしっかりした面もあるだろうし、
カワイイ面もあるだろうし。
やっぱり、仲良くなるだろうな、うん。
「死」というテーマは、わたしの中では永遠で、
この本もなかなか死を受け入れられない登場人物が出てきます。
自分にいつ訪れるかわからない「死」を、わたしはどのように受け止めるのかな。。。
いろいろなことをとっても考えさせられる本でした。
びっくりするぐらい、スイスイ読めます。
驚くほど、主人公に感情移入しているわたしがいました。
あの時のわたしは、何にも知らずにバカなことしてるけど、
そういうことをしてきたからこそ、今のわたしなんだな。
明日も前向きに☆
by mellowww
| 2007-06-11 22:17
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